【道央編⑤倶知安】近すぎて見えない蝦夷富士。2019.08.
肉を食らうことしかしていない小樽を後に、倶知安を目指します。
余市まではなかなかの混雑っぷりですが、そこから先は余裕があります。
とはいえ、ガラガラ列車に乗っていることが多いので、結構人多いなぁという印象でした。
2両編成の汽車に乗って進む道は、大体森の中。
そう思ったら無性に、宮下奈都さんの「羊と鋼の森」を読みたくなりました。
宮下奈都さんの本はこの2冊しか読んだことがないのですが、上川大好き人間としてはたまらない2冊です。
「羊と鋼の森」はピアノの調律というニッチながら繊細な世界と上川地方、森、山。そして、静かに起伏を繰り返すストーリーが本当に綺麗です。
「神さまたちの遊ぶ庭」はエッセイなので実際の暮らしぶりを垣間見ることができます。
ワタシも初めて上川町を訪れたとき、特別なものは何もないのに強く惹きつけられる感じがして「カムイミンタラって本当かも…!」と思ったので、タイトルだけでスーパー心惹かれました。笑
中身ももちろん、ときめき満載なので今年の冬もこれを読みます。冬に読むのが良いんだな。なんとなく。
どちらも、書きっぷりが厳しくも美しい上川地方をよく表現しているように感じられて(どこから目線よ)、ときめきが止まりません。
話も心も脱線しましたが、倶知安までの道のりはとても新鮮でした。
青森以外でフルーツの畑を車窓に見たのなんてほぼ初めてかも。
小樽から倶知安まで、数ある駅の中で特に好きだったのは、
行きも帰りも銀山駅は雨。
そして行きも帰りも学生さんが乗り降りしていました。
後で地図を見たら、小学校や中学校があるんですね。ここに通っていた子たちが進学で小樽方面に行くのかな。
ところで、この一つ前は然別駅。
帯広方面に然別湖ってありますよね。
北海道は同じ名前の地名が全然違う場所にあることが多いような気がします。
礼文や滝上もそうよね。
またまた余談でした。
珍しく「結構遠いなぁ…」と思ったところで倶知安駅に到着。
意外と人が多いです。ニセコ付近なので欧米の方もちらほら。
この日は頭に雲をかぶっていましたが、雄大でとっても綺麗でした。
撮りたいなーと思うものの、近すぎて撮れない!なんて贅沢な!!
ニセコあたりからだと綺麗に撮れるのは距離もあるのね、という発見をしました。
反対側のニセコアンヌプリ?はとっても綺麗に撮ることができたので満足。
町中をうろうろ散歩してみます。
倶知安の駅前はカフェやお菓子屋さんがいっぱい。どこかに寄りたいなと思い、選んだのは「喫茶東屋」さん。
つい最近、インスタで見かけておしゃれだなーと思っていたらまさかの倶知安にあるというではないですか。
ということで、駅からは徒歩で10分弱なので行ってみました。
大きな通り沿いにあり、店内もお客さんがいっぱい。観光客の方と地元の方と両方いらっしゃいました。
スーパー晴れ女なのでこの日もどんどん気温が上がり暑かったので、ほうじ茶金時氷を注文。
あまり時間がなく焦りましたが、氷がふわっふわ過ぎて一瞬でした。
まぁまぁ混んでいる汽車に乗り込み、余市からは立ち客が出るほどでした。
どの町も活性化してほしいけれど、人が少ないのもやっぱり好き。複雑ですなぁ。